窓の性能は…

こんにちは!工事図面担当の井藤郁美です。
今日は弊社で使用している窓についてお話します^^
窓の役割
暖かい家を建てる上で、窓はとても大事な役割を担っています。
窓は、以下の施工事例のように、外から見て面積も大きいです。
壁の断熱材の性能はもちろん大事ですが、壁の断熱がしっかりしていても、
窓から冷たい温度や熱い温度が入ってきてしまっては意味がないですよね…。
弊社ではYKK AP株式会社さんのAPW330というサッシを使用しております。
ではこのサッシの特徴は何かお話していきます♪
フレームの特徴
サッシを細かく分けると、窓のサッシフレームと窓ガラス部分に分かれます。
始めにサッシフレームについてお話します!
窓サッシはまず大きく分けて、アルミサッシ・アルミ樹脂複合サッシ・樹脂サッシの3つの種類があります。
APW330はどれかと言いますと樹脂サッシです。
では樹脂サッシは何が良いのでしょうか?
それは「樹脂」という素材に答えがあります。
樹脂は熱を伝えにくいという特徴があります。
熱を伝えにくいということは、夏の暑い温度や冬の寒い温度が伝わりにくいということです。
そのため家の中の断熱性が高くなり、室内の温度が外の温度に左右されず、快適な室内環境になります^^
結露問題
そして、心配なのが結露。
冬の寒い日にサッシフレームがびっしょり濡れていたことは、皆さん見られたことがあるかと思います。
これはアルミサッシによく見られる光景です。
外の冷たい温度で冷やされたサッシフレームやガラスに、
室内の暖かい空気が触れることで、周辺の空気も冷えます。
そして空気が冷えることで、空気中に含める水分の量が減ってしまい、窓に水滴となって現れるのです。
しかし樹脂サッシは、外の温度を中に伝えにくい特性がありますから、フレームがあまり冷えないため結露も少なくなります!
樹脂って実際どういう素材?
また、樹脂サッシでよく誤解される事は
「樹脂って劣化しないの?」ということです。
こちらは、YKK APさんが公言しておられる通り、樹脂といってもポリ塩化ビニル(PVC)という素材を使っているため経年に強いです。
この素材は、住宅の配管などでも使用されており、耐久性があることも特徴の1つです。
YKK APさん公式サイトでも、樹脂サッシのQ &Aが分かりやすく載っておりますのでご覧ください^^
ガラスの特徴
次に、窓ガラスについてのお話をします。
窓ガラスですが、弊社はAPW330のLow-E複合ガラスの断熱タイプを使用しています。
複合ガラスとは、2枚のガラスを合わせ、そのガラスの間(中空層)に乾燥空気を入れたガラスです。
そして断熱タイプは、主に冬の寒さに対しての性能を高めます。
遮熱タイプもありますが、こちらは夏の暑さに対しての性能を高めます。
弊社では、冬をより暖かく過ごしていただきたいという考えから、断熱タイプを標準として設定しております!
1番気になるワード、「Low-Eガラス」とは何かご説明します^^
Low-Eガラスとは、ガラスの表面にLow-E膜という金属膜をコーティングしたもののことを指します。
この膜を室内側のガラス表面にコーティングすることよって、太陽光がガラスに吸収され、冬暖かい室内となります。
金属膜の位置を室外側にコーティングすると、熱が中空層に入る手前で太陽光をカットするため、遮熱タイプとなります。
そして弊社はさらに中空層に、熱を伝えにくいアルゴンガス入りを採用しており、より断熱性が高い仕様となっております!
おわりに・・・
YKK AP公式ホームページには、”窓の教科書”というとても分かりやすいコンテンツもあります^^
住宅の材料についてお調べする際は、その材料の公式ホームページを見ますと、分かりやすいコンテンツがたくさんあったりします♪
特に性能面では、実際の研究結果に基づいたデータが載っていたり、根拠が明確です。
ぜひ一度覗かれてみてください!
少しは参考になりましたでしょうか^^
今後もいろいろな部材に着目してブログを書きますので、ぜひご覧くださいね!