床についてのお話♪

こんにちは^^
設計・インテリア担当の加藤です。
今日は、意外と知られていない床の材料についてのお話をしようと思います。
皆さん、フローリングって言葉をよく使うと思いますが
色んな種類があることをご存じでしょうか?
「フローリング」=木質系の床仕上げ材のこと
この“木質系”の仕上げ材を大きく分けると
『無垢』と『複合(合板)』の2種類になります。
一般的に、複合フローリングの方が普及していると思うので、
皆さんが『フローリング』から想像されているものは、
複合フローリングが多いんじゃないかと思います。
『無垢』と『複合(合板)』にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、
お客様のお好みに合わせて選んでいただければと思います♪
【無垢(単層)フローリング】
「無垢材」とは、丸太から切り出し、自然なままの状態で利用する木材のことを指します。
切り出した一枚板をそのまま用いるため「単層フローリング」と呼ぶこともあります。
無垢(単層)フローリングのメリット◎
・質感や肌触りいい。
・柔らかく、足への負担も少ない。
・調湿作用がある。
経年劣化で木の色が変わっていくのを楽しむのも、無垢ならではです!
↓ 『1年目の無垢パイン材』
↓ 『5年目の無垢パイン材』
無垢(単層)フローリングのデメリット✖
・調湿性に優れている(=水分を放出・吸水する)がために、収縮、膨張によって反りや隙間ができることがある。
・水や傷に弱いところがあるので、定期的なメンテナンスが必要。
・木の種類や木目、節の有無によって価格が大きく変動する。
1階の玄関からLDKにかけては少し奮発して、
家族しか使わない2階の部屋などは安価な素材にしてみたり、使い分けるのもオススメです!
【複合(複層/合板)フローリング】
「複合フローリング」は「合板」や「集成材」といった基材の表面に、
化粧材(木や特殊シート)を張り合わせて作られます。
<挽き板タイプ>
ノコギリなどで挽き、2〜3mm程度の厚さにした天然木(=「挽き板」)を表面に張って仕上げます。
無垢材に一番近い複合フローリングだと思います。
<突き板タイプ>
0.3〜1mm程度に薄くスライスした天然木(=「突き板」)を、基材に張り合わせてつくられます。
無垢フローリングや挽き板タイプほどではありませんが、
天然の木の風合いが楽しめます。
<シートタイプ(シートフロア)>
木目柄などを印刷した、「シート」を、基材に張り合わせてつくられます。
無垢材や挽き板・突き板とは異なり、天然の木は使用されていません。
この「シート」を使った複合フローリングが
一般的な住宅で最も多く採用されています。
複合(複層/合板)フローリングのメリット◎
・反りや収縮のリスクが少なく、安定している。
・耐衝撃性、耐摩耗性、抗アレルゲンなどの機能を向上させている製品も数多くある。
・傷や凹みが付きにくい。
・色や種類が豊富。
複合(複層/合板)フローリングのデメリット✖
・傷が付きにくいものの、もしも傷ができてしまうと、無垢材のような補修ができない。
・無垢材のような調湿作用がない。
・無垢材に比べると、硬質で踏み心地がよくない。
複合フローリングは、シートタイプ→突き板タイプ→挽き板タイプの順に価格が上がる傾向が強いです。
いかがでしょうか。
木材の種類も様々ですので
一度、設計士やコーディネーターに相談してみてください!