職人さんたちの考え抜かれた創意工夫

職人さんたちの考え抜かれた創意工夫

こんにちは 現場監督の若林です。

本日は職人さんの同行シリーズを書かせてもらいます。
大工さんに同行させて頂いた時の話です。

まず初めに質問です。大工さんは何をしている職人さんかご存じでしょうか。

 

木造住宅において壁、床、天井などを木材を加工して組み立てている、いわば木を扱うプロフェッショナルです。

その他にも基礎のコンクリート・屋根・外壁・塗装・防水などなど、それぞれのプロの職人さんが加わって家づくりが行われていきます。

さて、その大工さんですが家の骨組み部分を担当しているので、その家で最も長く作業してくれています。

簡単な流れとしては、構造体となる大きな骨組みは工場で加工されてから現場に搬入されます。これをプレカットと呼びます。プレカットされた木材を現場で組み立て、さらに細かい部材を現場で加工して組み立てていきます。その過程で大工さんをはじめ職人さん達は図面には書かれていないことまで、一人一人が考え最善の方法を選んで工事を進めてくれています。

例えば私が最近同行させていただいた大工さんは、天井を組む際にも様々なことを考えてくれていました。

天井は下地となる棒状の木材〈野縁:のぶち〉と面を構成する板材〈石膏ボード〉にシート状の仕上げ材〈クロス〉などを貼り付けてできています。

 

大工さんは野縁と石膏ボードを取り付けます。野縁はコラボハウスでは主に4㎝×4㎝の断面で長さが約4mほどのものが現場に搬入されます。太さに関してはそのまま使用するのですが、長さは部屋の大きさに合わせてカットします。

ここで大工さんの一工夫が入ります。
普通カットするだけなら片方から長さを測って、印を入れて、切るだけで終わりますよね。でも、そこの大工さんはあえて片方の端部を切り落としてから長さを測ってもう片方の端部を切り落としてくれていました。つまり木材の両端とも切り落として使ってくれているわけです。

では、それはなぜでしょうか。
木材というのは木の断面部分〈小口:こぐち〉から水を吸いやすいのです。水を多く含んだ木材は乾燥するときに多少なりとも曲がってしまうことがよくあります。もし天井が出来上がったあとに下地となるこの木材が乾燥して変形してしまうと仕上げとなる表面のクロスにひび割れが起きたり膨れてしまったりします。

だから、搬入されたときに小口から水を吸って変形する恐れの一番高い端部を切り落として取り付けてくれていたというわけです。

その他にも取り付けるときに一本一本木材の反り(そり)具合を見て方向を決めて取り付けてくれていたりと様々なことを考えながら作業してくれています。

お客様と設計士さんが真剣に考えてできあがった図面をもとに、現場では職人さんと現場監督で様々な可能性を考え、工事を進めております。

また機会がありましたら、ぜひ現場の方も見学なさってください。

 

おしまい

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